乳酸菌はなぜ体にいいの?(1)とても大切な「腸内フローラ」

乳酸菌はなぜ体にいいの?(1)とても大切な「腸内フローラ」

乳酸菌はなぜ体にいいの?
(1)とても大切な「腸内フローラ」

最近、乳酸菌入りの商品って流行っていますよね。
体によいイメージはかなり浸透しているのではないでしょうか?

「ヨーグルトに多く含まれるんだよね!」
「生きて腸まで届くのがいいんだよね!」
「健康的な生活にかかせないんだよね!」

その通り。そんな働き者の乳酸菌が私たちのカラダの中でどんなふうに頑張ってくれているのか、5つの切り口からご紹介します!

#豆知識

Series

02

腸が腐敗している?

03

カギは腸内の酸性化!

04

腸と免疫の深い関係。

05

腸は第二の脳!?

今回は01、私たちの健康と密接にかかわる「腸内フローラ」の視点から、乳酸菌の働きをお話ししたいと思います。

「腸内フローラ」とは?

お花畑は英語でフローラ

私たちの腸内には数百種類にものぼる様々な細菌が住み着いています。その数は、なんと100兆~1000兆個!

小腸から大腸にかけて、種類ごとにグループをつくって腸壁にくっついています。それはまるで植物が群生して「お花畑([英] flora)」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。最近は、腸内環境のバランスを示す言葉としてCMでも耳にするようになりましたね。

善玉菌と悪玉菌

善玉菌 悪玉菌 日和見菌

乳酸菌は代表的な「善玉菌」です。
詳しい菌の名前としては、ラクトバチルス菌、フェーカリス菌、アシドフィラス菌、ビフィズス菌などが有名です。 これら善玉菌は、悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、腸の運動を促したりすることによって、体の中から健康をサポートしてくれます。

「悪玉菌」として有名なのは、病原性大腸菌や黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌など。
腸内で有害物質を作り出し、下痢や便秘を引き起こしたり、病気や体の様々な不調に関係していることが分かってきています。

その他には、善玉菌・悪玉菌どちらにも属さない「日和見菌」がいます。腸内に占める割合が多く、その時々で優勢な方に味方してしまうので、あなどれない存在です。

乳酸菌が腸内フローラのバランスを調整

おなかの中では、日々、様々な腸内細菌が縄張りを広げようとせめぎあっています。 健康なヒトの腸内では、乳酸菌などの善玉菌がこのバランスを調整しており、悪玉菌や日和見菌が増えすぎないようにしてくれています。
しかし、体調や食生活、年齢、ストレス、薬の服用などによって、そのバランスが崩れてしまうと、悪玉菌が優勢となり、日和見菌も悪玉菌として働き始めてしまいます。

理想的な「腸内フローラ」のバランスは、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割!