「甘酒」は「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の大きく2つに分けられてきました。
しかし、最近になって第3の甘酒「乳酸発酵甘酒」が登場。
甘いだけじゃない、爽やかな甘酒も選択できるようになりました。
酒粕甘酒
■特徴
酒粕を水で溶き、砂糖で甘味を調整したもの。酒粕の香りが特徴的で、アルコールが含まれています。砂糖以外にも、酸味料や安定剤が添加されていることが多いです。加熱殺菌され、賞味期限が長く常温保存ができる商品が多くあります。
■ポイント
アルコールが含まれるため、お子様や妊娠中の方は、念のため注意したほうがよいでしょう。
米麹甘酒
■特徴
麹菌で米を発酵させて作る発酵食品。お米をブドウ糖に分解しているだけなのでノンアルコール。糖化発酵に使われた麹菌の種類によって、香りや甘さの質が変わります。
近年、健康効果の高さで注目を集めています。
■ポイント
加熱殺菌され、賞味期限が長く常温保存ができる商品が多いです。
未加熱殺菌の場合は、冷蔵保存中に原料由来の乳酸菌や酵母が増殖してガスが発生し、シュワシュワ炭酸飲料のようになることがあります。
乳酸発酵甘酒
■特徴
米麹甘酒を乳酸菌で発酵させたもの。乳酸菌が作り出す酸味によって、甘酒特有の麹菌の香りや後引く甘さがサッパリまろやかになります。
乳酸菌はガスを作らないもの、味や香りをよりよくする菌種が選ばれます。さらに、「生きて腸まで届く」など健康効果が期待されるものが使用されることがあります。
さっぱりとした飲み心地なので(例えば筆者のような)従来の甘酒が苦手な人でも、飲み続けることができます。
■ポイント
加熱殺菌され、賞味期限が長く常温保存ができる商品が多いです。ただし、乳酸菌も死んでしまうので、生きている乳酸菌を摂取したい場合は未加熱殺菌を選びましょう。
未加熱殺菌の場合、冷蔵保存中に酸味が強くなることがあります。