江戸時代になると野菜の種類も多くなり、単純に野菜の貯蔵目的ではなく、風味をつけておいしく食べるための浅漬や当座漬けなどが生まれました。江戸末期の漬物のレシピ本である「四季漬物塩嘉言」には、なんと66種類もの漬物の作り方が掲載されています。
戦後になって日本の家庭環境が変わり、自分の家で漬物をつくる文化は段々と失われていきました。また冷蔵庫の普及で生野菜を食べることが増え、物流網が発達して年中野菜を手に入れられるようになってきたため、今はサラダ感覚で食べられる浅漬や、キムチなどが多く食べられています。