ピックルスファーム「さつまいも通信」

ピックルスファーム「さつまいも通信」

ピックルスファーム
「さつまいも通信」

ピックルスファームでは、ピックルスコーポレーションの農業事業として
さつまいもを中心とした野菜の生産を行っています。
実はOH!!!やオンラインストアで販売されているさつまいもは、ここで生産されています!
実際に農場でさつまいもがどのように育ち、収穫されるかをご紹介します。

#八幡屋

#商品について

私たちが育てました!OHいも

3月
栽培のはじまり

さつまいも作りは、「種芋」を栽培するところから始まります。
さつまいもは種を植えて育てるのでなく、前の年に収穫したさつまいもを元にして栽培を行います。この元になる芋を種芋と言います。

種芋から生えてきた苗が育ったら、苗を切って定植※1(ていしょく)を行います。
また、種苗会社からウィルスフリーと呼ばれる「ポット苗」※2を購入して定植を行うこともあります。

ピックルスファームでは、3月に紅はるか、シルクスイート、愛子町、ハロウィンスイート、ふくむらさき、紅赤の6種類の種芋植えを行いました。ポット苗では、紅はるかとシルクスイートの2種類を植えました。

※1 定植 … 植物を栽培する最終の場所に植えること。
※2 ポット苗 … プラスチック製の容器で栽培した植物の苗。

さつまいもの品種名札

品種が分かるように札を設置

さつまいもの苗

苗が育ってきたところ

後日、定植を行う農場の耕耘※3(こううん)と除草を行いました。
雑草が小さいうちに早めに処理をしないと手遅れになってしまうため、この時期に実施します。
トラクターで耕耘作業を進め、雑草のない綺麗状態に耕すことができました。

ここから定植が始まる5月まで種芋を育てていき、定植に向けた準備を進めます。

※3 耕耘 … 田畑を耕し、雑草を取り去ること。

トラクターで耕す

トラクターで耕耘

整った農場

綺麗に耕された農場

5月
苗の定植

苗も順調に育った5月、いよいよ定植がはじまります。
苗を植える前に、まずマルチ貼りと穴あけを行います。

苗を植える前にシートに穴あけ

穴をあけているところ

『マルチ』、何のことだかわかりますか? 私は初めて聞いた時、全く想像がつきませんでした…。
マルチとは、農場の表面を覆うシートのことを言います。マルチを貼ることで雑草や乾燥を防ぐことができ、さつまいもの育成を促す役割をしてくれます。
また今回貼った黒マルチは、自然に土に戻る、環境に優しい素材で出来ているため廃棄物が出ません。 収穫時のマルチはがしも不要のため環境に良いだけでなく、作業効率の向上にもつながります。

マルチ貼りが終わったら、穴あけ機で苗を植えるための穴をあけていきます。 穴あけ機は意外と重く、穴も等間隔であけなくてはいけないので見た目以上に大変な作業です。

苗を植えていきます

苗を植えるているところ

最後に、種芋からカットした苗と、ポット苗からカットした苗でさつまいもの定植を行います。
さつまいもが生えてくる節の部分が土に埋まるように、横植えと言って、寝かせるような形で植えていきます。 横植えをすることで、1苗から4~5本のM、Sサイズのさつまいもを収穫することができます。

さつまいもには様々な植え方があります。例えば垂直植えはLサイズのさつまいもが出来やすいものの、 1苗に対して1本程度しか収穫出来ません。そのためさつまいも栽培では、収穫したいサイズや本数によってさつまいもの植え方を変えることが重要です。

苗を植え終わりました

定植完了!

3つの農場で社員一同協力して定植作業を進めていき、紅はるか、シルクスイート、愛小町、ハロウィンスイート、ふくむらさき、紅赤の計6種類、 1万3000本以上の定植することが出来ました。成長度合いの確認や除草を行いながら、収穫まで大切に育てていきます。

9月~11月
待ちに待った収穫!!!

9月、農場の全体にさつまいものツルがびっしりと生え、収穫がはじまりました。 まずはさつまいものツルを刈っていきます。ある程度ツルが無くなったら、機械を使用しながらさつまいもを収穫していきます。

さつまいものツルがのびのび育ちました

ツルが育った農場

ツル刈り機登場

ツル刈り機でツルを刈っていく

さつまいもの収穫風景1
さつまいもの収穫風景2

機械を使用しながらさつまいもを収穫していく

どの農場でも順調にさつまいもが育ち、最終的に10トン以上のさつまいもを収穫することが出来ました。

また前年の反省を活かして栽培を進めたことで、去年よりも虫の被害が少なく、見た目が綺麗なさつまいもに仕上がりました! 自分の手で育てたさつまいもは、思っていた以上に愛着がわき、どれもかわいく見えました。

カゴいっぱいの紅はるか

ねっとり食感が特長の紅はるか

収穫したたくさんのシルクスイート

絹のように滑らかなシルクスイート

さつまいもは貯蔵して寝かせることで甘みが増していきます。
そのため、収穫後は長期の貯蔵を可能にするための「キュアリング処理」を行います。 30℃前後の温度・100%の湿度に約3日間置くことで、表面に出来た傷が自然治癒していき、熟成を抑えて腐敗しにくいさつまいもになります。
キュアリング処理をしたさつまいもは、甘くなるまで貯蔵庫で保管した後、焼き芋やさつまいもスイーツに形を変えて皆様のお手元にお届けしています。

ピックルスファームの軌跡、いかがでしたでしょうか。さつまいもに対するピックルスファームの思いが皆様に伝わっていましたら幸いです。

ピックルスファーム

ピックルスファーム 野菜と未来を育てています

PICKLES Farm

ピックルスファームでは、自社の工場で発生する廃棄野菜を、微生物の力で堆肥として再利用し、新たに野菜を育てる循環型農業への取り組みを行っています。 今後も農業事業を通じて雇用の創出や地域活性化など、持続可能な農業経営を行うことにより、日本の農業に貢献していきます。

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