細かい話ですが、実は「植物性/動物性乳酸菌」という呼び方は、科学的には正しくありません。
なぜなら、同じ「菌種」の乳酸菌が植物と動物の両方から発見されることがあるからです。
「え!?これまでの説明はなんだったの?」
なんて、言われてしまいそうですね…。
大事なのは「菌種」は同じでも、「株」という生物個体が違う点なんです。
少し乱暴なたとえですが…。
私たちヒトも「種」でいうと「ホモサピエンス」でひとくくりにされます。しかし、それぞれ住んでいる地域や気候に適応して見た目が違ったり、なかには水深40mまで素潜りできるようになった民族もいますよね。
同じ種類でも、その生物個体として獲得している「耐性」などの性質はちょっと違うのです。
そのため「植物性/動物性」という単純な分け方ではなく、「○○由来乳酸菌」「乳酸菌○○株」としっかり「分離源(見つかった場所)」を表現することが望ましいようです。
ちなみに、ピーネ乳酸菌は「糠床由来乳酸菌」「乳酸菌Pne-12株」になります。
さて、賛否両論ある「植物性/動物性乳酸菌」という表現ですが、非常にわかりやすくて広く定着しています。
しかし、植物性/動物性のイメージだけで商品の差別化を図っている、根拠のない商品があるのも事実です。
このコラムを読んだ方は是非、その一歩先、どこから見つかった乳酸菌なのか?「株」としての性質はどうなのか?までチェックしていただけたらと思います。
参考:http://bifidus-fund.jp/FAQ/FAQ_18.shtml